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VDT症候群

VDTとはVideo(Visual)Display Terminalの頭文字をとったもので、和訳すると”視覚表示端末”の意味です。
これはパソコンやOA機器などの画面を総称したものです。
こうしたパソコンやOA機器での作業を”VDT作業”といいます。
このVDT作業を行うことは眼を非常に酷使します、作業者の視線は画面とキーボードと書類の間を目まぐるしく動きますから眼球はそれに応じて調節を行わなければならず自律神経が大きく影響を受けるのです。

*自律神経とは交感神経と副交感神経に分類され意志とは無関係に血管・心臓・消化器系・汗腺などを支配します。眼においては瞳孔の働きを支配しています。

こうして発生する一連の心身の異常といったものが

VDT症候群(視覚表示端末症候群)と呼ばれるものです。

VDT症候群で最も多いのが眼の疲れです。

今このページを見ているあなたも含め、殆どの方が経験していると思われます。

その他、視力が低下する、モノがぼやけて見える、ピントが合わなくなるなどの症状が現れます。

作業者年齢が高くなってくると症状も深刻になり、調節障害によって老眼のような状態になることがあります。
これは近くから遠くへ、逆に遠くから近くへ視線を移したときにピントが合わなくなります。

またこの外に、近視が進行する、飛蚊症(視界に細かい虫が飛んでいるように見える)が起こる、眼球が揺れるなど様々な症状があります。

眼に対して非常に悪影響を及ぼすVDT症候群は、作業時間が長いほど現れやすくなります。一般的に一週間の作業時間が20時間を超えると要注意です。
週休2日で一日の作業時間が4~5時間を超えている場合は眼にとっては黄色信号です。

中高年の場合は週に20時間以下でも発症する率が高くなりますので特に注意が必要です。

弱視とは

実は視力は生後6歳で完成されます。

従って6歳までに屈折異常などのなんらかの理由により適切な光が眼の奥にある網膜に結像することができなければ当然適切な視覚刺激は得られません。
こうなってしまうと視細胞の発育が一定のところで抑えられてしまいます。

これが弱視と言う状態です。

そして弱視になってしまうとメガネやコンタクトレンズによって矯正してもある一定の所までしか視力が出ません。
通常、いかなる矯正手段を用いても矯正視力が0・7以下(個人によって差があります)となってしまいます。

このような状態になると将来において職業の選択が制限されてしまう場合があります。
下手をすると車の免許証も交付されないケースもありえます。

子供さんを弱視にさせない為には6歳(できれば3歳まで)までの早期発見が非常に大事になってきます。

早期発見できれば弱視訓練などにより治療が可能になってきます。

子供のメガネ

『すべての児童は身体が不自由な場合、または精神の機能が不十分な場合に適切な治療と教育と保護が与えられる』
これは児童憲章です。

親ならば、このように児童の権利を十分に認めることを踏まえた上で子供さんの目に関しては適切に対処する必要があります。
お医者さんのアドバイスなどにきちんと耳を傾けなくてはいけません。

その上でお子さんの視覚環境というものを整えてあげる必要があります。

特にメガネの装用に関しては間違った考え方で、子供さんにかけさせることを親御さんが拒むケースが多々あります。

その理由はメガネ装用によって視力が進行してしまうのではないか?とか、メガネを掛けると言う事はマイナスイメージで他の子より劣ってみられてしまうとか、或いは視力訓練によって必ず回復するのだからなどと言って高価な機械を購入して長期間、(無駄な)訓練を繰り返す・・etc、
こういった不適切な知識によって、子供さんの視覚習慣に悪影響をあたえてしまっている訳です。

メガネは『誰の為に何の目的でかけるのか』という事を親御さんが十分理解をし、そしてそれをお子さんに言い聞かせ、親子で視力が悪い事がどのようなことなのかを十分考え、適切なメガネ装用をする事が必要であり大切なのです。

学童期における必要な視力

お子さんに次に示す簡単なテストをしてみて下さい。

3メートルくらい離れた所から1センチ四方の正方形に収まる文字を見せて、
「見える?」と尋ねてください。

*これが見えれば視力としたら約0.6(=生活視力程度)はあります。

正確に答えられましたか?ただし見えると言っても、

少し時間がかかるようだったり、
目を細めるようなら近視が始まっている可能性が高いです

学校生活では近視の場合だと同じ時間を過ごしているにも拘らず得られる情報量に差が付きます、つまり学力に悪い影響が出ると言う事です。

メガネが必要なのに裸眼の見えない状態のままでいると、集中力まで落ちてしまいます。

近視を放っておくと成績が悪くなってくることは十分ありえます。

学童期は様々な事に興味をもち、それとともに知的関心が高まり、自ら知識を得ようとする、一生の内でも特に大切な時期なのです。

そうした時期に情報量が少なくなるのはとても不利です。
まして視力が悪くなったのに適切な処置を施さないで放っておくのは近視をより進行させてしまいます。

見えないのに無理して目を細めて見たり(焦点深度を深める行為)、黒板の文字などを理解するのに時間がかかったり、これらは子供さんの体に疲労や過度の緊張などの負担を強いてしまい結果的に近視を進行させたり眼痛などの原因となってしまいます。

またそのように身体へ影響がでた場合、心の発達にまでも悪影響を及ぼしかねません。

文科省の学校教育規定では小学3年生までは視力0.4以上、4年生以上では視力0.7以上の裸眼視力が必要と定められています。

これを一応の目安として、仮性近視であれば治療を受けさせ、真性近視でメガネで矯正が必要となれば用意して、子供さんが勉強に打ち込める環境を整えてやる事が必要なのです。

視力が悪いと何が問題なのか

情報の80%は眼から得ると言う事を考えれば判る事ですが、視力のいい人と悪い人を比べた場合、圧倒的に差が現れるのはズバリ情報量です。
例えば色んなモノを置いてある部屋で視力のいい人と視力の悪い人、一時間ほどそれぞれ過ごしてもらった後、部屋の中に何があったか質問をしてみます。

視力のいい人は無意識のうちに部屋の隅々まで観察できてます。
従って小さいモノまで答えることができます。

視力の悪い人は小さいモノには気付かない事が多いのです。

これが部屋の中ではなく、外だとしたらどうでしょう?

横断歩道の向こう側から知り合いが手を振っているのに気付くのと気付かないのとでは?

或いは車の運転中100㍍先にボールが転がって来ているのを見落としてしまっていたら・・
想像するとどうでしょう?

この事からも”視力”という事がいかに大切なものなのかという事がお判りいただけると思います。

視力低下の予防

構造的な近視は、体の成長に伴ってどうしても引き起こされてしまうものなので、
残念ながら予防も殆ど不可能です。

しかし、仮性近視の方は原因である過緊張をもたらす要因が幾つかあるので予防は可能です。

過緊張の主な要因

・照明などの明るさが不十分な状況での作業
・近くを見つめる作業を休憩をせず長時間行う。
・精神状態が不安定である。

これらの要因を取り除いて過緊張を起こさないように心がけましょう。

こういった事をせずにやみくもな治療や訓練をするのは無意味ですし、時間のムダです。
かえって本人の精神的ストレス負担をふやす事になってしまうことも考えられます。

まず、環境を整える(=要因を取り除く)事が視力低下の予防への近道なのです。

視力回復にはメガネ

真性近視でメガネが必要だと診断されたにも拘らず、メガネをかけないでいると、目を細めて見たりするようになります。

これは結果として近視を進めてしまいます。

視力がある一定基準を下回った場合メガネをかけることは必要不可欠です。

特に迷信として今でも言われてるのが『メガネをかけると目が悪くなる』・・これはメガネを装用することによって近視がすすむと考えてる事の表れだと思いますが、むしろ逆です。
メガネをかけない為に近視が進むことはありますがその逆は起こりません。
これを間違わない様にしてください

特に、構造的な理由による治療できない近視であるにもかかわらず、見た目や美容上の問題、イジメを心配してメガネを着用しないようなケースは問題です。

更に子供の場合は特に注意が必要です、視力を発達させる為にメガネをかける場合が多々あるからです。

目は一生使うものです。
子供の頃のわずかな期間で”見える”ことの一生が決まってしまうのですから、きちんと考えて適切な処置を受けさせてあげたいものです。

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